カンヌ国際映画祭で女優賞を受賞した女優たち

カンヌ国際映画祭女優賞を受賞

ベレニス・ベジョという女優さん

ドロドロの愛憎劇、とまではいかないものの中々奥深い人間の深淵が垣間見られた作品になったある過去の行方ですが、評価はかなり高い。カンヌ国際映画祭で評価されただけのことはあるといえますが、同時に今作で注目を集めたのが他でもない、主演で登板した『ベレニス・ベジョ』という女優さんの存在が大きかった。日本からすればとても凄い有名、とは言いがたい女優さんなので簡単に説明すると、彼女はフランスを拠点として活動している。日本ではハリウッド関係の映画こそメジャータイトルになっていますが、フランスなどで公開された映画を進んでみようという人はそれほど多くはない。もっと見られていてもおかしくない名作もあるのですが、やはり女優さんなどが日本人に馴染みがないのが印象的でしょう。

そんな作品で女優賞を獲得したわけだが、ベレニス・ベジョという人の人物像を紐解くと、あまり情報が浮かんでこない。元々住んでいる国が違いますから日本人が彼女のことを知っているとは限らないため、ないと言われても無理は無いでしょう。

また今作が公開される前から彼女自身が注目を集めることがありました。それは2011年に公開された『アーティスト』という作品で、こちらも名高い映画賞と言われる『セザール賞』で女優賞を受賞したことから、同作品の出演はほぼ内定したと監督は決断したのです。

女優としての真価

ベレニス・ベジョが名高い映画賞であるラザール賞を受賞したことで名前が一気に広がり、女優としての本格的な売り込みにも貢献していく。やがてそれは彼女自身の魅力を引き出すきっかけにもなり、今作の監督が『マリー=アンヌ』という難しい女性の役柄を任せるまでに至った。監督曰く、元々エネルギッシュでありながら賢い女性であるというのを演技を通して垣間見えたことから、自身の作品に多く出演してきた役者たちと通じる物があったからと語っている。

言うなればそれだけの魅力が彼女にはあり、彼女を通して作品を描けば多くの人を感動へと導けるという、どこか確信めいた何かがあったのかもしれません。そして今作のある過去の行方で主演女優として抜擢されたことで、彼女はラザール賞についでカンヌ国際映画祭で女優賞という栄光を勝ち得るに至ったのだ。

彼女から見て

目の前の現実に邁進するも、過去の愛に囚われて中々前進することが出来ない、葛藤に囚われて愛する人との間の悩みを熱演するマリーを演じている。ですがこの役を演じるにあたっては相当苦労したとも語っており、その道中は決して生易しいものではなかったとも言っている。

また監督の指示する内容がイマイチ理解できず、慣れない撮影手法を独自に取り入れている点からも、彼女の女優としての力が度々試されたと語った。監督のあまりに個性的過ぎる撮影方法と指示には、理解を通り越して若干の苛立ちを覚えたと本音も語ってくれたこともある。しかし言ってしまえば今作を上手に演技するために監督の指示した内容が物語を深く理解するための方法であり、監督が示した道をいかにして紐解けるかが自分に課せられた課題だと知った時に、等身大の演技が出来たのかもしれません。

だからこそ女優賞であり、だからこその有名人ならではの価値観といえるのだ。

今後も活躍が期待される女優として

ベレニス・ベジョ、二度も名誉ある映画祭で女優賞を獲得している事実を鑑みると世界的にその名が広がっていない事のほうが不思議かもしれません。それこそ日本的な世界に名前は知られていなくても、うまく行けば国際的なスターになることも容易な女優さん、という立ち位置に彼女もいるはずだ。現在までの評価は二分するにしても、それでも普通に演技が出来ないようなアイドルと比べることなど出来るはずもない。

定評があるのにヒットしない、そういう役者さんは沢山います。ベレニスにしてもその1人といえますが、今後の立ち位置次第で彼女が大成する日もいつか来るといえるでしょう。